TaMi Brand Book (Culture Book) -- Designer: 宮平さんへ
このブランドブックは2つの質感を同居させる。
「積み木案」= 温かさ、一つずつ積み上がっていく体験設計。
「背骨案」= プロとしての矜持、迷ったとき背筋が伸びる判断基準。
ビジュアルは柔らかいが、構造は硬い。
手触りは温かいが、言葉は甘くない。
この二面性がTAMIらしさ。
ページをめくるたびに、画面上の「積み木ブロック」が1つずつ増えていく。
p0(表紙)では散らばっていたブロックが、p13(ラストメッセージ)で完成形になる。
読書体験そのものが「集まる」のメタファー。
読者が最後まで読んだとき、「ああ、これが全景か」と気づく。
ブロックは「なんとなくかわいい装飾」ではなく、
「このページを読んだことで、TAMIの全景に一つ要素が加わった」という
意味を持つ構造要素。位置も大きさも意図を持たせる。
Accumulation Progress(ページごとのブロック積算イメージ)
見出しは太く、大きく、詰まったレタースペーシング。存在感で刺す。
本文は細く、適度なサイズ、広い行間。静かに語りかける。
この差分が「背骨案」の凛とした空気を作る。
セクションラベル(VALUE 01、MISSIONなど)は控えめだが正確に。
ページの「住所」であり、読者が今どこにいるかを示すナビゲーション。
原色のまま使うと強すぎる場面がある。
背景が白のとき:4色はそのまま使用OK。ただしブロック要素は不透明度90%程度で「紙面に載っている」感。
背景がダークのとき:4色は若干明度を上げる(テキストの可読性確保)。
テキストへの色使用:セクションラベルと数字のみ。本文テキストに4色は使わない。
ブランドブックは「読む体験」のデザイン。ページごとの緊張と弛緩のリズムが、読者の感情を設計する。
| Page | テンション | 滞在時間 | 役割 | 視覚密度 |
|---|---|---|---|---|
| p0 表紙 |
|
一瞬 | 惹きつけ | 低(余白多) |
| p1 この本について |
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30秒 | 導入 | 低 |
| p2 代表から |
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1分 | 感情の接続 | 低-中 |
| p3 ロゴ |
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40秒 | ブランド認知 | 中 |
| p4 MISSION |
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一瞬で刺す | 核心 (Peak 1) | 低(文字が大きいだけ) |
| p5 VISION |
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一瞬で刺す | 核心 (Peak 1 続) | 低(文字が大きいだけ) |
| p6 Values一覧 |
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20秒 | 俯瞰・ブリッジ | 中 |
| p7-11 各Value |
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各60-90秒 | 理解・定着 | 中 |
| p12 プロ論 |
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じっくり | 核心 (Peak 2) | 低-中 |
| p13 メッセージ |
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2分 | 着地・余韻 | 中-高(テキスト量多) |
Peak 1(p4-5):MISSION/VISIONで一気にテンションを上げる。ダーク背景と大きなタイポで「核心に来た」と感じさせる。
谷(p6-11):一覧→各論の流れで一度トーンダウン。じっくり読み込む時間を作る。5ページ続くのでレイアウトの反復が安定感を生む。
Peak 2(p12):再びダーク背景で引き締め。「プロの矜持」をぶつけて、読者の気持ちを引き上げてからクライマックスへ。
着地(p13):テンションは下がるがテキスト量は最大。静かに読み込む時間。最後にブロックが完成する「あ、集まった」の体験。
各ページの具体的なレイアウト・演出・色・タイポグラフィの指示。
4色の積み木ブロック(正方形2 + 三角形2)が画面の四方からゆるやかに中央へ集まりかけている構図。
まだ完全には組み上がっていない。「これから何かが始まる」予感を感じさせる。
E案の2ndプレ表紙方向をベースに、ブロックの配置をもう少しランダムに散らす。
4色均等に使用。ブロック要素のみで色を見せ、テキストは黒。
ロゴタイプのみ。追加テキストは最小限に。
出発点。まだ何もない。ブロックは1個だけ、画面の端にぽつんと置かれている。
「ここから始まるんだ」という静かな起動感。
背景: #FAFAFA。セクションラベルのみターコイズ。テキストは #1A1A1A。極めて抑制的。
Level 3(本文サイズ)で語りかける。見出しは Level 4 のラベルのみ。主張しない。
「想いが集まる」-- 代表の言葉が最初の種。
ブロックが2-3個に増える。まだ散在しているが、少し近づいてきている。
背景: #FFFFFF。ピンク主色。ラベルと署名のアクセントに使う程度。
本文は Level 3、Light weight。代表の言葉は「声のトーン」で読ませたいので、太くしない。
署名はやや小さく、名前のみ Medium weight。
「名前と色が集まる」-- TakeoとAsamiが出会い、4つの色が意味を持つ。
ブロック4個が初めて「並ぶ」構図。ただしまだ積み上がってはいない。横に並んでいる状態。
4色全てが等しく登場するが、表紙よりも「整理された」見せ方。
散らばりから整列へ。情報として色を見せる。
ロゴタイプが主役なのでテキストは控えめに。
色の説明ラベルは Level 4。由来テキストは Level 3 Light。
「芯が定まる」-- バラバラだったものに軸が通る瞬間。
ブロック5個目が加わり、初めて「縦に積まれる」。1段目の積み上げ。
背景: ダーク。テキスト: 白。ラベル: 黄色。
黄色 =「楽しい未来」の色。MISSIONは未来への宣言だから黄色を主色に。
ステートメントは Level 1(48-60pt相当)、Bold/Black。一行ごとに改行し、行間を広めに。
読者が一行ずつ噛みしめる時間を作る。補足は Light、半透明で「添えるだけ」。
「方向が定まる」-- 芯に加えて向きが見える。
ブロック6個目。三角形ブロックが加わり「上を指す」。成長の方向性。
背景: 白。ラベル: ターコイズ。テキスト: ダーク。
ターコイズ =「成長」の色。VISIONは成長の先にある景色だからターコイズ。
MISSIONと同じ Level 1 構成。ペアページとして統一感を持たせる。
「行動指針の全景」-- ここで5つのValueが一望できる。
ブロック7個目。個々のValueはまだ展開されていないが、「全部で5つある」と分かる地図のページ。
背景: #FAFAFA。ラベル: ターコイズ。テキスト: ダーク。
ここではまだ各Valueの個別色は出さない。あくまで俯瞰。
5つのValueは Level 2-3 の間。読みやすく、でも各Value個別ページより控えめに。
番号(01-05)は Light、小さく。Value文は Medium。
5ページ同じフォーマットだと単調になる。以下で変化をつける:
「覚悟が集まる」-- 全てのValueが揃った上で、最後の「プロとしての覚悟」が加わる。
ブロック13個目。ほぼ完成形だが、あと1ピースだけ足りない。
背景: #1A1A1A。ラベル: 黄色。テキスト: 白系。
MISSION(p4)とペアカラー。黄色は「楽しい未来」だが、ここでは「プロとして楽しい未来を作る覚悟」の文脈。
見出し Level 2、Bold。力強いが叫ばない。
本文 Level 3、Light。じっくり読ませるトーン。ダーク背景での可読性を確保(色と行間で)。
「全部集まった景色」-- 最後の1ピースがはまり、積み木が完成する。
ブロック14個。全てが組み上がった状態。ただし「完成品」ではなく「まだ積める」余地を残す。
ここが「集まる、だから楽しい未来」のゴール。
4色全てがブロック構造体の中に。テキストエリアは抑制的(ダーク + グレー系)。
最後のクロージングテキストだけ、やや温度を上げてもいい(ダーク100%、Medium weight)。
見出し Level 2、Bold。本文 Level 3、Light。
2カラムの本文は読みやすさ最優先。クロージングは Level 2-3、Medium。
余韻を残すために、最後の1行の下に十分な余白を。
最終ページの積み木は「完璧に整った建造物」ではなく、
「まだ積める余白がある」構造にする。
TAMIはこれから120名からさらに成長する会社。「完成」ではなく「今ここまで積んだ」という表現。
上部に少し空間を残す。次のブロックを置く場所がある、という暗示。
全てをこの通りにする必要はない。これはあくまで「判断の材料」。
宮平さんの手で、ここに書いてない良いアイデアが出たらそっちを優先してOK。
ただし「集まるモチーフの蓄積」と「ダーク背景は2回だけ」は守ってほしい。
この2点がブランドブック全体の構造を支えているので。
初稿は全ページのラフ(手書きOK)で見せてもらえると助かる。
組版に入る前にレイアウトの骨格を確認したい。
色とタイポは後から調整できるが、余白とブロック配置は骨格なので早めに。